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定額残業代(固定残業代)とは|メリット・デメリットと有効要件

一定時間分の残業代を固定で払う「定額残業代」。仕組みと、有効と認められる条件・注意点を解説します。

定額残業代(固定残業代)は、一定時間分の残業代をあらかじめ毎月固定で支給する仕組みです。「みなし残業」とも呼ばれます。便利な一方、設定や運用を誤ると未払い残業として大きなトラブルになります。基本と、有効と認められる条件を押さえましょう。

定額残業代(固定残業代)とは

たとえば「月30時間分の残業代として固定残業手当◯円を支給する」と定め、実際の残業がその範囲なら追加の残業代は発生しない、という運用です。給与総額のうち、いくらが基本給でいくらが固定残業手当かを明確に分けておくことが前提になります。

メリット・デメリット

  • メリット:毎月の給与計算がシンプル、繁閑があっても支給額が安定、求人で見かけの月給を高く示せる
  • デメリット:設定を誤ると未払いリスク、超過分は別途支給が必要、基本給が下がり最低賃金を割る恐れ

有効と認められる3つのポイント

裁判例では、固定残業代が有効と認められるために、おおむね次の点が重視されます。

  • 明確区分性:基本給と固定残業手当が金額として明確に分かれている
  • 対価性:その手当が時間外労働の対価であると、契約・規則で明示されている
  • 差額精算:定めた時間を超えた分は別途支払う運用になっている

「基本給に残業代込み」とだけ書いて区分がない、超過分を払っていない、といった運用は無効と判断されやすく、固定残業手当を含めて改めて残業代を請求されることがあります。

よくあるトラブル

  • 何時間分の残業に相当するのかが不明確 → 対価性が否定される
  • 対象時間を長く設定しすぎて基本給が最低賃金割れ
  • 超過残業を支払わず、固定で済ませてしまう

何時間分でいくらかをすぐ計算

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本記事は一般的な情報提供であり、個別の事案への適合性を保証するものではありません。法令は改正されることがあります。具体的なご対応は、酌井社労士事務所までお気軽にご相談ください。